就活小虎の巻

 
これから活動してゆく人たちの一助になるかしら、と思い書いてみることにしました。
以下の内容は、某大企業のリクルーターの方々に頂いた指南の内容を、アレンジを加えつつまとめた物です。
本稿は、面接を受ける前に(できればESを書く前に)しておくと良い準備についての記述です。
ただし、就活本の類を一切読んでない僕が、しかも記憶を頼りに書いたのでやや怪しいかも知れません(笑)
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さて、具体的な内容に移ります。
準備というのは、よく問われる以下の3点を、文書としてそれぞれ書き下しておくことです。
(合わせて紙一枚に収まるくらいにまとめましょう。)
 

  1. 志望理由
  2. 自己PR
  3. 入社してからやりたいこと。

 
ただ書き出すだけでは、普通にESに記入するのと変わりありません。
重要なのは、この3つに一貫性と説得力を持たせること。
そして、これらPR文書の中に「なぜ」、「あなたが」、「"その会社を"志望するか」という主張を如何に織り込むか、という点です。
 
順序立てて書くことが難しいので、箇条書きライクに書かせてもらいます。
 
「なぜ」
まず、その業界を志望する理由です。
自らの経験、適性、夢。
それらを踏まえ、携わりたい仕事、あなたがその仕事に感じる意義など。
熱心さの証明といったところでしょうか。
 
「あなたが」
あなたが如何に優れた人物であろうとも、他にもっと優れた人が居たとしたら、当然企業はそちらを優先するでしょう。
企業が他の学生でなく、あなたを採用しなければいけない理由が必要です。
経験、能力、スキル、やる気、適性等を織り込み、自らを売り込みましょう。
例えば、「学生時代に頑張ったこと」を書くとした時、ただ「何々を頑張った」で終わらせず、その体験を通じて何を学んだか、どう成長できたかまで踏み込めると良いと思います。
 
「"その会社を"志望するか」
単一の企業が一つの業界、製品領域を独占しているケースは稀です。
競合する企業が複数存在する中で、他ではなく、その会社を志望する理由が重要になります。
その会社だけが持つ、特筆すべき技術や業務内容。
(ただし、「私はこの部署じゃなきゃ嫌だ」みたいにこだわり過ぎると、マイナス評価になりうるので注意したほうが良いようです)
会社の風土や姿勢、理念等、その会社に惹かれた点。
何故その点に惹かれたか。
また、自分の経験が活かせそうか。
自分の考え方に合致しているか。
自分の夢を実現できる場であるか。
 
 
キーワードが重複している部分がありますが、それらがすなわちリンクしている(させるべき)点です。
これらを上手く噛み合わせることができれば、説得力が一気に増すことでしょう。
要は、自己分析の結果を、志望企業に適合した形に書き下せれば良いという、当たり前のことができれば良いわけです。
とは言うものの、整合性を保ちつつ、かつ効果的にアピールするというのは、思ったよりもずっと難しいものです(と、僕は感じました)。
 
そして、可能ならば(否、必ず)親しい人にでも、作った文書を読んでもらいましょう。
こういった自分の内面に深く関わる文章は、総じて独りよがりになりがちです。
初対面である人事の方に理解してもらえるものでなければ、意味がありません。 
僕も無い内定の分際ながら他人のPR文書を何枚か添削しましたが、
伝わりにくい表現や、トンチンカンな内容というのが結構ありました。
(もちろん、僕の書いたものの中にもあったことでしょう)
 
非常に労力を裂かれる作業ですので、全ての企業に対して行うのは難しいかも知れません。
しかし第一志望の企業などであれば、これくらいしても罰は当たらないはずです。
自分がその企業を志望する理由を確かめる意味でも、大きな価値があると思います。
書けないということはつまり、志望度が低いか、適性が低いという可能性があるということです。
 
また、これらをまとめておくことは、多少なりとも自信に繋がると思います。
僕がこの方法を確実に実践できたのは内定がもらえた一社だけですし、
しかも面接の性質が特殊だったため直接的な効果は得られたわけではありません。
しかし、少なくとも心を強くもつことができました。
ガリ症の人ほど、効果があるのではないかと思われます。
 
あとは、何度と無くその文書を眺め、内容の流れを把握しておけばOKです。
しっかりとした軸が作れていれば、その他の質問に答えることも容易になるでしょう。
  
 
もちろん、この方法を実行したからと言って、必ずしも良い結果が得られるものではありません。
しかし、就活当初から僕がこの方法を知っていたら、おそらく戦績はもっとマシな結果が得られただろうと思います。
他に就活本は数多くありますし、対策も豊富に記載されていることでしょう。
それらを参考にするのも有効だと思います。
 
まぁ、時間的余裕があったら試してみてください。