巣立ち

朝、学校の中庭で、雀が盛んに鳴いていた。
喧嘩でもしているのかと目を凝らすと、大きな体つきをしたのが2羽、比較的小さい体なのが2羽、地面を跳ねていた。
おそらく親子なのだろう。
　
そういえば以前、中庭で朝食を摂っていた時、物欲しげに周囲を跳ね回るのでパンの欠片をくれてやったことがある。
しまいには手のひらに乗って直接ついばんでいったことがあった。
親雀の豪胆さと、邪気のない我輩の清らかな精神による奇跡のような一瞬だった。
　
雀の繁殖時期は広いらしいので詳しくは解らないが、2羽の小雀は雛らしさがほとんど残ってなかったし
飛ぶのも上手だったので、親元を離れる頃だったのだろうと思う。
元気に巣立って欲しいものである。
　
　
ちなみに画像はスダチである。