江戸の華小生風味(長いよ?)

本日学校へ行く途中、車道に出てタクシーを拾っているレザジャケの茶髪おじ様(推定年齢30歳)がいた。
その横を通り過ぎた直後、何やら叫び声。
コートの端でも触れたのかと思ったが、ちゃんと大きく回避したのでそれは考えられない。
とすると、小生が何か落し物でもしたかな?と、能天気に解釈。
停止してしばらく様子を伺っていると、せっかく乗り込んだタクシーを降りて叫びながら駆け寄ってきた。
あぶねぇだろ!としきりに繰り返すおじ様。
僕が自動車に轢かれたら危ないよと注意してるのかしらと、さらに好意的に解釈したが、おじ様はどうやら自分が危なかったと言いたかった模様。
僕が歩道側を通ったから、歩道に戻りづらかったのかな?
ならそんな車道の真ん中まで出るなよと思う小生。
おじ様が赤熱しだす一方で、何を怒っているのか良くわからない小生は、自分でも信じられないくらいローテンション。
おじ様の下顎の大きな虫歯が気になって仕方なかった。
虫歯に注目してたら、急に突き飛ばされた小生。
自転車に跨っていたせいでバランスを崩し、尻餅をつく。
困った。
これは少し腹が立ったかもしれないぞ。
というか即座に飛び起きて反撃に向かうあたり、精神修行が足りない。
引っぱたいてやろうかと思ったが、こちらはあまり痛みを感じていないのにそれも申し訳ない。
悪者にはなりたくないなぁと思い、カウンターを貰ったら悲しいが、ショルダータックルで間合いをとることにした。
(どっせい)
成功。
怯むおじ様。
しかし、すぐに右手が握りこぶしを作るのが見えた。
もしもそのまま続けようと突っ込んでくるならいたしかたない。
前蹴りで迎撃して差し上げようと構えた瞬間、おじ様の動きが止まる。
もしかして落ち着いた?と、さらに見当違いな解釈をする小生。
そしたらなんと
「待ちなさい!」
小生の背後から警官登場。
早い!早いよ!
事の始まりから1分も経っていないのに。
とたん、おじ様は罰が悪そうになりつつも、良くわからないことを叫び続ける。
そして捨て台詞
「馬鹿!」
シンプル過ぎて、思わず声を出して笑ってしまった。
そしたら
「お前の顔覚えたからな!」
またもテンプレート・・・。
残された小生と警官、そしてギャラリー。
解散。
以上。
 
その時右足に練り上げた力が行き場を失って、こんな長文になったりしたわけデース。
もっと穏やかに生きなきゃいけませんね。
一瞬を除いて全体的に冷静だったのは、朝昼食べてなかったからだと思う。
 
あぁ、ほんとは爪先突き入れてやりたかったカモ。